シナリオベース検証

カテゴリ: 制度・法規制

シナリオベース検証は、自動運転システムの安全性を想定される交通シナリオを用いて検証する手法です。実路での走行試験だけでは膨大な時間が必要なため、危険なシナリオや稀な状況を効率的にテストし、システムの安全性を体系的に評価します。

シナリオの分類と構成

機能的シナリオ(抽象的な状況記述)、論理的シナリオ(パラメータ化された具体的状況)、実行可能シナリオ(シミュレーション・実車で実行可能)の3層構造で整理されます。交通参加者の行動、道路構造、環境条件などを組み合わせて、数百万通りのシナリオが生成されます。クリティカルシナリオの特定には、事故統計、ナチュラリスティック運転データ、エキスパート知見が活用されます。

検証環境と国際連携

シミュレーション、テストコース、実路走行を組み合わせて段階的に検証が行われます。PEGASUSプロジェクト(ドイツ)、UNICEプロジェクト(EU)、SIP-ADUSプロジェクト(日本)などで国際的なシナリオデータベースの構築が進められています。コーナーケースの体系的抽出、シナリオの網羅性確保、国際標準化が重要な課題となっています。